大映・勝新太郎と市川雷蔵が十九日夜、東京・虎ノ門の教育会館で開かれた勝の実父、杵屋勝東治主催「長唄の会」にそろって出演した。

 この二人は十八日の公休を利用してフジテレビ「スター千一夜」の録画対談のため上京し、そのまま撮影をサボって?の出演。雷蔵は「勝ちゃんのおとうさんの会だもの。それに好きな道だし━」とニコニコ。恭子夫人のおかあさんも出演するとあって一家総出の楽屋入り。勝東治の三味線で「吾妻八景」をひとりでうたう張り切りようだ。

 勝は兄の城健三朗と二人で「都鳥」「吉原雀」に出演したが「おとうちゃんのために、会社にも雷さんにも無理かけちゃったよ」といいながら、舞台裏でのあいさつにてんてこまいだった。

 このほか中村竹弥(うた)、作曲家の古賀政男氏(踊り)、山本丈晴氏(うた)、花柳小菊・市丸(三味線)、作家宇野信夫氏(うた)らのにぎやかなゲストが出演した。

 最初「吉原雀」で雷蔵のうたに勝の三味線という番組みが組まれていたが、開演がおくれ雷蔵が京都に帰る時間がせまってお流れになり、二人ともちょっぴり残念そうだった。(04/20/65 スポーツ報知)

NHKアーカイブスより

 

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