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なめたらいかんぜよ: 脚本家・高田宏治が生きた東映五十年の狂熱

著者 : 春日太一
出版社 : 小学館
発行年月 : 26年2月26日
: 2,970円
 

 

【内容情報】(AMAZON Primeより)

 「なめたらいかんぜよ!」
 後に流行語にもなった、映画『鬼龍院花子の生涯』を象徴する名台詞に通底する精神が、既に高田の中に煮えたぎっていた。そして、このセリフは、『鬼龍院』だけでなく高田の脚本家人生そのものを表す言葉でもあった。(プロローグより)

 『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』『仁義なき戦い 完結篇』『野性の証明』『十兵衛暗殺剣』『激突!殺人拳』『北陸代理戦争』『実録外伝 大阪電撃作戦』『復活の日』『日本の首領』・・・数多の名作の脚本を書きまくり、東映五十年を支えた脚本家・高田宏治に迫真インタビュー!
深作欣二、五社英雄、笠原和夫、岡田茂、日下部五朗、中島貞夫・・・・・・脚本術のすべてと盟友たちへの積年の愛憎を語り尽くした50時間。

 「自分から映画を企画したことはないな。ほとんどが、あてがいぶちや」--
脚本家は、思うままに自身の創作をする「作家」というよりは、注文に応じて組み立てる「職人」なのである。高田はその「職人」の最たるところであった。(本文より)
 
【編集担当からのおすすめ情報】

 企画スタートからおよそ4年。著者は毎月のように老脚本家のもとに通い、取材を重ねました。その内容の濃さと情報量は大宅賞受賞の名作「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」をも凌ぐ膨大なものです。著者と高田氏の”格闘”とも言える共同作業の結果、出来上がった「なめたらいかんぜよ」は、「鬼の筆」とはまるで肌触りの違う本に仕上がりました。「鬼の筆」が巨星の「栄光と挫折」をたどったものならば、「なめたらいかんぜ」は「挫折に次ぐ挫折」を経て仕事人が成り上がっていくそのプロセスを豪快に描きます。仕事人の生き様とはどういうものか--高田氏が直面するさまざまな試練が、それを読む者に問いかけてきます。

 振れ幅の大きさをぜひ楽しんでいただきたい本です。ロジカルで緻密な脚本論を語ったかと思えば、東映黄金期の豪快で破滅的な日々が明かされる。盟友である名監督、名プロデューサーたちの「弱み」を赤裸々に暴露したかと思えば、その「手腕」を確かな視点で評価する。多面体のようなこの作品からわきあがる「狂熱」を、ぜひお楽しみください。

 
【著者情報】
 春日太一[カスガタイチ]
 映画史・時代劇研究家。1977年東京都生まれ。日本大学大学院博士後期課程修了。映画界を彩った俳優とスタッフたちのインタビューをライフワークにしている。著書に「時代劇聖地巡礼」「時代劇聖地巡礼 関西ディープ編」(ミシマ社)、「天才 勝新太郎」(文春新書)、「ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで」(文春文庫)、「すべての道は役者に通ず」(小学館)、「時代劇は死なず! 完全版」(河出文庫)、「大河ドラマの黄金時代」(NHK出版新書)、「忠臣蔵入門――映像で読み解く物語の魅力」(角川新書)など多数。「鬼の筆――戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」